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help リーダーに追加 RSS 彩雲国物語 第1話

<<   作成日時 : 2006/04/09 18:42   >>

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彩雲国物語 第1話の感想です。

……とりあえず一言。
「ウンコクサイ物語」言うなっ!(爆)
――いや、確かに似てるけど(笑)


はるかな昔、魑魅魍魎の跋扈していた時代。
藍、紅、碧、黄、白、黒、茶、紫。
八色の名を持つ八人の仙の助けを借り、一人の若者が、跳梁する妖を追い払い、国の礎を築き、人の世に夜明けを拓いた。
若者の名は、蒼玄。
彩雲国の初代国王である。

そして現代。
即位間もない、彩雲国の新王の様子に、重臣たちは頭を痛めていた。
政治に興味を示さず、女ではなく男にうつつをぬかす、バカ殿をなんとかせねば。
そのために重臣の一人、霄(しょう)太師が提案したのが――
 「俗に言うではないか。
  妻女(さいじょ)こそ、夫子(ふうし)の大敵である、と」
――後宮に妃を迎え、バカ殿を再教育させよう、ということだった。

道寺の子供たちに、彩雲国の国語りをしたあと、酒楼で二胡を弾いていた紅秀麗(こう・しゅうれい)は、家から急な呼び出しを受けます。
ほんの一曲だけしか弾けなかったために賃金をケチられ、嘆く秀麗。
位だけはやたらと高い(なにしろ、彩八仙の名を受ける名門中の名門、紅家の、しかも直系の姫ですから)のに、禄(ろく)は微々たる物。日々の生活費を稼ぐ毎日。
それでもなんとか立ち直り、広さだけは位相当の屋敷へと帰ります。
そこで秀麗を待っていたのは、朝廷三師が一人、霄太師。
驚く秀麗に、霄太師は、金五百両という破格の仕事を依頼します。
金額に目がくらみ、内容も聞かぬうちに承諾する秀麗。
しかし。
その仕事こそ、妃として後宮に入り、主上を教育することでした。

後宮に入り、紅貴妃と呼ばれるようになった秀麗ですが、肝心の主上にはいまだにお目にかかれず。
その主上といえば、もとは前王の第六公子。本来なら玉座には程遠いはずが、前王の崩御後に起こった王位争いで、第二公子を除く兄たちがすべて死亡。第二公子は遥か昔に流罪となっていたため、タナボタ的に玉座が転がり込んだのでした。
それでも名君であれば良かったのですが、まつりごとには一切興味を示さず、すべて臣下に任せっぱなし。さらに私生活では毎晩侍官(♂)と夜をすごし、昼間はどこかへふらふらしている。結局、妃はただ一人、秀麗のみ。
聞きしに優るバカ殿ぶりに頭を抱える秀麗でした。

一方、府庫(ふこ)では、主上の警護を仰せつかっている藍楸瑛(らん・しゅうえい)は、同期で友人である李降攸(り・こうゆう)に、暇つぶしに話しかけていました。
しかし、自称「鉄壁の理性」を誇る降攸は、我慢できずに暴発。
何しろ、新王の教育係を仰せつかりながら、彼もまた未だに主上にお目にかかっていないのです。それもひと月以上も!
まあ、霄太師も対策を立てたようだし、と楸瑛は、新王に妃を迎えさせたことを話しますが、女嫌いの降攸は否定的でした。
しかし、その妃こそ、降攸が尊敬してやまない紅邵可(こう・しょうか)の娘でした。
噂をすれば影とやら。手作りのお饅頭を入れた籠を持った秀麗が、府庫へとやってきます。
明るくはきはきとした口調。自分の役割(=バカ殿の再教育係)をわきまえた言動に興味を覚える降攸でした。

二人にお饅頭をあげた秀麗は、庭園へと降り、満開の桜のもとへと向かいます。
手近な桜の枝へと手を伸ばし、ぴょんぴょん飛び跳ねていた秀麗の背に、男の声がかかります。振り向こうとした秀麗ですが、そのとき、突風にあおられます。
身をすくませた秀麗が目を開けると、そこには、片手に折れた桜の枝を持った男が立っていたのでした。

籠から茶筒と茶器を出し、桜の元でお茶を入れる秀麗。手作りのお饅頭を差し出します。
その饅頭を口にした男は、その味に覚えがあるようでした。
秀麗の父、邵可から貰ったお饅頭と同じ味だ、と呟く男。
名を訊ねる秀麗に、男は「……藍、楸瑛」と告げます。
ふーん、と、『もう一人の』藍楸瑛を見つめる秀麗。
その疑いの視線にしどろもどろになりつつ、男は、話題をそらすかのように、邵可の娘がなぜここに、と問いかけます。
思わず言葉に詰まる秀麗。妃の位にある女性が、供も連れずにふらふらしているのはあまりに非常識でした。
しかたなく、後宮に宮仕えにきた、と答えます。
「……でも、なかなか主上にお会いできなくて」
そう言って男を見る秀麗。
「どうすれば会えるか、教えてくださる、”藍楸瑛”さん?」
秀麗の言葉に、見透かされていることを感じたのか、男は口ごもります。
王に、会いたいのか? 王に会ってどうする? 会って何を?
そう問いかける男。
しかし、このままでは埒が明きません。お互い、隠していることが多すぎて「宮仕えの女官」と「藍楸瑛」での会話になりません。
そろそろ戻らなきゃ、と離れようとした秀麗をとっさに引き止める男。
ためらいがちに、自分は王を知っている、言いたいことがあるなら伝える、と告げる。
それへ、秀麗は答えます。

「私は、王を助けに来たの」

他にもあるが、それは直接話さなければ意味がないこと。
そう答えて、茶器を片付ける秀麗。
何も口にすることはできず、黙ったまま、去っていく秀麗を見送った男でした。


待ちに待ってた彩雲国物語。
期待半分不安半分だったのですが、ほぼ原作に忠実に展開されていて好印象。
秀麗の父、紅邵可の、桶に水のおもてなしまで描かれていたし(笑)
しかも、衣装もかなりきっちりと描かれていて、作画の乱れがない。
第1話だから、後々どうなるかはわかりませんが、もしこのレベルを維持してくれるなら、かなりよい作品になると思います。

……まあ、いくつか、おやという部分もありますが。

まず、原作の流れを考えるとおかしいのが、宮城へ出向いた秀麗を迎える高官の、微妙な数。
後に秀麗は妃をしりぞき、女性初の官吏として宮城へ参内することになりますが、そのためにも、極々限られた人しか秀麗の姿を見たことはないことになっています。
ですが、お忍びで迎えるには、人数が多い。これでは内密に妃を迎えさせて王の教育をさせたことが下のほうまで伝わってしまうはず。
かといって、本来の妃を迎えるには、人数が少なすぎます。新王の正妃であるなら出迎えも華美になるはずです。
どっちつかずなのが、変。

第二に、ここでの秀麗たちの姿。
仮にも妃の輿入れですから、宮廷から煌びやかな迎えが来てもおかしくない。また秀麗自身も(たぶん借り物の)衣装を身に纏っていなければならないはず。
まあ、お忍びで妃を迎えたというのであれば、あの格好もわかるのですが、上で述べた高官の数を見るに、お忍びとは思えません。
でもまあ、ここは好意的に、お忍びだった、ということにしておきましょう。

第三に、これは話の区切りがうまくいかなかったのかもしれませんが、秀麗の屋敷の桜の話題が出なかったこと。
これこそ、後々感動を呼ぶ部分なのに。切り捨てるのはあまりにもったいない。
どこかで復活することを希望します。

第四に、これはあくまで個人的な部分なのですが。

  じじいたちの、
   「運命的な出会い」
  を演出しようとする場面がないっ!!(爆)


老人会さながらの「シブい」演出を長々と論じ続ける三じじいを見てみたかったです。(笑)


さて、次回は「井の中の蛙大海を知らず」

NHKの予告では、秀麗がおしのびで劉輝を下街へと連れ出す……って、え?
アニメオリジナル?
そんな余裕があるとは……4クール以上の長編にするのかな?
あるいは1期を2クールぐらいにして、2期にするとか。
だとしたら、嬉しいです。






……最後にひとつ。
霄太師が柴田秀勝さんじゃなくなったのが、残念でした。
あの渋い声を久々に聞きたかったのに……

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